@article{oai:kufs.repo.nii.ac.jp:00000449, author = {東村, 紀子 and HIGASHIMURA, Noriko}, journal = {Ignis}, month = {Dec}, note = {本稿はまず,なぜこれまで長きにわたり移民や難民が欧州を移住先に選んだのかを歴史と政策の観点から辿りつつ,その要因を明らかにしている。  さらに2015年は難民危機のピークを迎え,EUによる共通の移民政策は機能不全に陥っているとして批判の的となった。そしてその時以来「共和国的移民統合モデル」を誇示し続けてきたフランスも,多文化主義を選択してきたイギリスやオランダもそのモデルが立ち行かなくなっていることが明らかになっており,すべてのヨーロッパの国々は移民の受け入れに関して限界を訴えている。さらに難民申請者やイスラム系移民による同時多発テロが起き,各国の安全保障を脅かす事例は,いっそう排外主義と自国第一主義を加速させた。結果として,移民や難民を「国益を害する者」と位置付ける機運が高まってきた。  そこで本稿は,なぜ今日,欧州におけるいずれの国もが移民や難民の受け入れに関する従来のモデルが行き詰まり,排外主義へと舵をきっているのかを明らかにすることを目的としている。}, pages = {75--102}, title = {欧州における移民・難民統合モデルの蹉跌 : EUの理念はシェンゲン加盟国の国益を超えられるか}, volume = {2}, year = {2022}, yomi = {ヒガシムラ, ノリコ} }